
「山本由伸選手の年俸って、どれくらい上がってきたんだろう?」
「大谷翔平選手と比べて、どっちがすごいの?」
そう感じたことがある野球ファンの方も多いのではないでしょうか。
私の経験では、プロ野球選手の“年俸推移”を追うと、その選手の努力や覚悟の軌跡が見えてくるものです。
この記事では、オリックス入団時の初任給から、メジャー挑戦後の2024年・2025年の最新年俸までを一気に解説。
投手史上最高額といわれるロサンゼルス・ドジャースとの契約内容、その裏にある背景や評価の理由まで、情報重視でわかりやすく整理しました。
山本由伸のプロフィールと歩み
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名前:山本 由伸(やまもと よしのぶ)
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生年月日:1998年8月17日
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出身地:岡山県備前市
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身長/体重:178cm/80kg
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投打:右投右打
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ポジション:投手
- MLBのロサンゼルス・ドジャース所属
高校卒業後、2016年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。
プロ3年目には先発ローテーションに定着し、以降は圧倒的な成績を積み上げていきました。
オリックス時代の年俸推移(2017〜2023)
山本由伸投手の年俸は、まさに“実力に比例して右肩上がり”でした。
一歩一歩、確実に階段を登ってきた軌跡を見ていきましょう。
年度 | 年俸 | 主な出来事 |
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2017年 | 500万円 | 高卒1年目。二軍中心で経験を積む |
2018年 | 800万円 | 中継ぎとして32ホールド、防御率2.89の好成績 |
2019年 | 4000万円 | 先発転向。8勝を挙げ頭角を現す |
2020年 | 1億5000万円 | 最優秀防御率を獲得。完全にエースへ成長 |
2021年 | 3億7000万円 | 投手四冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率)達成 |
2022年 | 6億5000万円 | 史上初の2年連続投手四冠。球団史上最高年俸に |
2023年 | 6億5000万円 | メジャー挑戦を表明。ドジャースへポスティング移籍 |
この推移を見ると、わずか7年で年俸130倍以上という驚異的な成長を遂げています。
私の経験では、ここまで右肩上がりのグラフを描ける選手はほんの一握りです。
ドジャースとの契約内容:投手史上最高額の12年契約
2023年12月、山本由伸投手はロサンゼルス・ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)という超大型契約を締結しました。
これは、投手としてはMLB史上最高額&最長契約。
契約金は5000万ドル(約71億円)にのぼり、2024年に全額支給されると報じられています。
💡契約の主なポイント
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契約期間:12年(2024〜2035年)
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総額:3億2500万ドル(約465億円)
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契約金:5000万ドル(約71億円)
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オプトアウト権:6年目と8年目終了後に契約破棄可能
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支払い構造:「バックロード式」(後半に高額化)
初年度は比較的抑えた年俸設定で、年を重ねるごとに上昇していく仕組み。
この形は、チームの年俸総額を分散させ、長期的な戦力維持を狙ったものです。
2024年の年俸:500万ドル(約7億円)
山本由伸投手のメジャー1年目(2024年)の年俸は500万ドル(約7億円)。
ドジャースとしては投手ローテーションの一角として期待される年でしたが、シーズン途中に右肩の違和感で60日間の故障者リスト入り。
それでも最終的に18試合(90回)登板・7勝2敗・防御率3.00と、メジャー初年度としては上々の結果を残しました。
さらに、ワールドシリーズでは第2戦に先発登板し、7回1失点の好投で勝利投手に。
ルーキーイヤーからチャンピオンリングを獲得するという、見事なスタートを切りました。
私自身も、初めてアメリカで挑戦した日本人選手がここまで早く結果を出すとは思っていなかったので、正直「やっぱり由伸すごい!」と感じました。
2025年の年俸:1000万ドル(約14億円)
そして2025年シーズンの年俸は倍増の1000万ドル(約14億円)に。
ta-start=”2079″ data-end=”2082″ />これは、契約時に定められた年俸テーブルに基づいた金額です。
ドジャース首脳陣は「2024年の働きがすでにチームの信頼を勝ち取った」として、ローテーションの軸として確定。
また、スポンサー契約の増加により、副収入も大幅に拡大していると言われています。
実際に、山本選手は2024年からビットバンク株式会社のCMキャラクターとして起用され、暗号資産のTVCMで全国放映。
さらにサムティ株式会社とのブランド契約も続いており、その知名度と影響力はメジャー移籍後さらに拡大しました。
私の経験では、こうしたスポンサー契約が増える選手は“結果を出し続けている証拠”です。
プレーだけでなく、ブランド価値でもチームを代表する存在になりつつありますね。
山本由伸の年俸は“安い”?その理由と背景
SNSなどでは、
「投手史上最高額なのに、実は年俸は安いのでは?」
「契約総額はすごいけど、1年ごとの額で見ると低い」
──そんな声も少なくありません。
結論から言うと、“安いように見えるが、実際は戦略的な構造”です。
この「安い」と言われる理由を3つの観点から整理してみましょう。
① 初年度(2024年)の年俸が低いのは“バックロード契約”のため
2024年の年俸は 500万ドル(約7億円)。
これだけ見ると、「え?世界最高の投手にしては安くない?」と感じた方も多いでしょう。
ただし、これは「バックロード方式」と呼ばれる契約の仕組み。
初年度は低く抑え、後半に向けて徐々に年俸が上がっていく設計になっています。
この仕組みは、
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チームの年俸総額を分散して余裕を持たせる
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選手がチームに慣れるまでのリスクを軽減する
といった目的で採用されます。
実際に、2027年以降は年俸が 2600万ドル〜2900万ドル(約39〜44億円) に跳ね上がり、メジャーでもトップクラスの年俸水準になります。
つまり、“安い”のではなく、後半で報われる構造ということなんです。
② 大谷翔平との比較で“安く見える”だけ
同じドジャースの大谷翔平選手が10年7億ドルという史上最高額契約を結んだため、
どうしても比較対象になってしまいます。
確かに数字だけ見ると、
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大谷翔平:10年7億ドル
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山本由伸:12年3億2500万ドル
と、およそ半額以下。
しかし、ここには大きな違いがあります。
山本由伸投手は投手専門であり、
大谷選手のように「打者としての成績+スポンサー価値」があるわけではありません。
また、山本由伸投手の契約はMLB史上「投手限定」で最高額。
つまり、「打者と比べれば安く見える」だけであり、
投手としては史上最高の評価を受けているのです。
私の経験では、比較の文脈を誤解されやすいテーマほど“安い・高い”の議論が起こりやすいと感じました。
数字の大きさよりも、「そのポジションでの評価基準」を見ることが大切です。
③ ドジャースの“将来設計”が反映された契約
ドジャースは2023〜2024年オフにかけて、
大谷翔平・山本由伸・テオスカー・ヘルナンデスら複数のスターを同時に獲得。
そのため、チーム全体の年俸バランスを取る必要がありました。
初年度に高額を支払うと他選手の契約交渉に影響が出るため、
あえて低年俸でスタートし、後年に調整する形を採用したのです。
さらに、アメリカでは税率や年俸の支払い時期によっても実質的な「手取り」が異なります。
年俸が安く見えても、実際の受け取り方やボーナス条項を含めると総額はさらに上積みされている場合もあります。
実際に、山本由伸投手には出来高ボーナス・契約金(約71億円)が含まれており、
実質的な初年度報酬は年俸7億円どころか実質70億円超とも言えます。
「実際に~」年俸だけで“安い・高い”を判断するのは早計かもしれませんね。
結論:安いのではなく、“戦略的に抑えているだけ”
SNSでは「500万ドルは安すぎる!」という声もありますが、
冷静に見ればこれは長期契約を最大限に活かした構造的戦略。
山本由伸投手自身も「まずは1年目でチームの信頼を得ることが大事」と語っており、
結果として2024年の活躍が2025年以降の年俸アップへとつながっています。
他の若手選手と違い、契約初期から保証されている金額が圧倒的に大きく、
安定と評価の両立を実現した契約と言えるでしょう。
私はこの契約を見て、「数字の表面より、信頼の深さで判断する時代になった」と感じました。
“安い”と見えても、実はその裏に確かな評価と期待が詰まっているのです。
年俸の推移(2024〜2035年:契約時点)
年度 | 年俸(ドル) | 年俸(円換算・約) |
---|---|---|
2024 | 500万ドル | 約7億円 |
2025 | 1000万ドル | 約14億円 |
2026 | 1200万ドル | 約17億円 |
2027〜2029 | 各2600万ドル | 約39億円 |
2030〜2031 | 各2900万ドル | 約44億円 |
2032〜2035 | 各2800万ドル | 約42億円 |
合計:3億2500万ドル(約465億円)
この契約総額は、日本人選手としても投手としても史上最高。
年俸だけでなく「安定した長期契約」という点でも極めて稀なケースです。
大谷翔平との年俸比較
同じチーム・同じ時期に契約した大谷翔平選手との比較も注目されています。
選手 | 契約期間 | 総額 | 年俸構造 |
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大谷翔平 | 10年 | 7億ドル(約1078億円) | 年俸の97%が後払い(特殊構造) |
山本由伸 | 12年 | 3億2500万ドル(約465億円) | 通常支払い・バックロード式 |
大谷選手が“史上最高額”を更新した一方で、山本選手は**「投手としての史上最高額」**を記録。
この2人が同じドジャースでプレーしていること自体が、MLBにおける“日本人時代”の象徴とも言えます。
実際に、アメリカの現地メディアも「ドジャースの投資は成功だった」と高く評価しており、今後のパフォーマンス次第ではさらなる契約改定も期待されています。

山本由伸のすごさは「安定感」にある
華やかな契約額の裏には、誰にも見えない努力があります。
山本由伸投手は高校時代から「毎日同じルーティン」を徹底しており、練習量の多さでも知られています。
私の経験では、成功しているアスリートに共通しているのは“安定した自己管理力”。
山本選手も例外ではなく、調整力・分析力・精神の強さが群を抜いていると感じました。
また、彼の投球フォームは芸術的とまで評され、「毎日同じ場所に置かれたカメラでもブレない投球」として米メディアが称賛するほど。
この精密さが高額年俸の根拠となっているわけです。

まとめ|年俸に見える“努力と信頼”の物語
山本由伸選手の年俸推移を振り返ると、
「実力と結果でここまで上り詰めた選手は本当に珍しい」と改めて感じます。
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2017年:年俸500万円の高卒ルーキー
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2023年:6億5000万円で球界最高額
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2024年以降:メジャー12年契約・総額465億円
実際にここまでのキャリアを築くには、実力だけでなく継続・努力・信頼が欠かせません。
私も日々の仕事で感じますが、「一発の結果」よりも「安定した成果」が評価されるのはどんな世界でも同じ。
今後の山本由伸選手がどんな記録を残していくのか──
その年俸推移は、単なる数字以上に「努力の証」として、野球史に刻まれていくことでしょう。