2021年3月に吉本興業が、ヤクルトの村上宗隆内野手とマネジメント契約を結んだことを発表しています。「吉本興業に所属」と聞くと、なんだか不思議な気持ちになるのは普通の感覚だと思いますが、吉本興業に所属したからといって、村上宗隆選手がお笑い芸人を目指すわけでも、お笑い関連のお仕事をするわけでもありません。
そして、意外にもスポーツ選手が吉本興業に所属することは、もはや珍しい事でもなくなっているのです。
なぜなのでしょうか。
そこで今回は、村上宗隆選手が吉本興業に所属した理由、すなわちメリットについて、わかりやすくポイントをまとめていきたいと思います。
村上宗隆選手が吉本興業所属で驚く人が続出!
実際に村上宗隆選手が吉本興業に所属している事を知って、驚いた人が多いようです。
きっと、ホリプロとかアミューズ等ならそこまでビックリしなかったと思うのですが、やっぱりお笑いのイメージが強い事務所だから、なおさら不思議に思った人が多いのではないでしょうか。
村神様、今日で23歳
…えっ😳あの貫禄で23歳⁉️
知らぬ間に吉本所属でさらにびっくり👀 pic.twitter.com/hnVUK0xj41— えみにー🐯🍥 (@eminnietter) February 2, 2023
え?!?!村神様は吉本なの?!?! #中川家ラジオショー
— よく食べる大福🫘 (@nmnmgrgr) March 24, 2023
村神様のことwikiで調べたら吉本とマネジメント契約してるって書いてて二度見した
— 神戸牛 (@purple_gold4811) March 22, 2023
村上選手が吉本所属とは…びっくり😂(笑)熊本の誇り👏🏻✨
— ふみよ(チャン・ニッポン子←きくちくんあだ名改名版) (@e8i1g1h0t) March 21, 2023
Twitterで見かけてほんまか?と思って見に行ったらほんまに村上選手吉本所属やんhttps://t.co/SJxFX5LH1y
— くれない (@_9O71_) March 22, 2023
スポーツ選手が吉本興業所属に所属する理由
王貞治(巨人)さんが1964年に打ち立てた、日本選手のシーズン最多本塁打記録を更新し、NPB史上最年少となる22歳で、令和初となる三冠王を達成した村上宗隆選手。
もはや野球界で敵なし状態の村神様が、なぜ、お笑いに特化しているイメージの吉本興業に所属しているのでしょうか。
調べてみたところ、スポーツ選手が吉本興業に所属するメリットがたくさんあった事に驚きでした。
吉本興業は現在、スポーツ選手に関するマネジメントを強化していて、様々な活動ならびに支援をしています。
その先駆けとなったのは、元プロ野球選手で現在監督を務めるの石井一久さんです。
石井一久さんは、現役時代に野球界の最高峰と言われているメジャーリーグでも目覚ましい活躍をした選手です。
現役時代からマネジメントは吉本興業に委託し、現役を引退した2014年4月から契約社員として吉本興業に入社しました。
ちなみにお給料は「一般の高卒社員と同じ」だそうですが、業務は一般社員の仕事の他、テレビの野球解説や評論家としてのお仕事をされていた為、契約社員と並行してタレント活動をしていたので、エグゼクティブプロデューサーとしての仕事とタレント業のギャラは別で支払われる事から、『日本1高い契約社員』とも言われていましたよ。
石井一久さんのお給料の話は余談でしたが、話を戻しますと、石井元選手が吉本興業を選んだ理由が、村上宗隆選手にも通じるところがあるのでご紹介します。
石井一久さんが吉本興業を選んだ理由についてこのようにお話しています。
石井:国内のマネジメント会社に所属していても、セカンドキャリアの選択肢ってそんなにないんですよね。メディアに出るくらいで。結果的にマネジメント会社もスポーツ選手もお互いに「あんまりやることがないね」ってなってしまう。それならスポーツ選手に対して、もっと地域の活性化に役立つような仕事を提供していきたいな、と。それが吉本興業のスポーツマネジメント部署の人間として働くことで実現できるかな、と思ったんです。
言葉が適切かはわかりませんが、現役を引退するのって「肩書きがひとつ落ちる」ということだと思うんです。たとえば僕だったら「元メジャーリーガー」と言われますし、日本のプロ野球選手だったら「元プロ野球選手」ですよね。ひとつ肩書きが落ちることで、活動できる範囲が狭まっている可能性がある。だったら、そういう部分を補っていくのが吉本興業だし、スポーツマネジメントだと思っています。
※2015年リクナビネクストジャーナル出典
スポーツ選手は現役が終わると、収入が突如0円になってしまいます。
その後のセカンドライフで多くの選手が考えたい職種の「監督」や「コーチ」「野球解説者」はごくごく限られた枠なので、引退後は、飲食店を経営したり、独自ビジネスを始める選手もいますが、大成している人は少ないことからも、セカンドキャリアの事も考えて事務所に所属をするというのは大いに安心材料になるのではないでしょうか。
セカンドキャリアの準備の為に、現役時代の知名度が高いうちに多方面に人脈を作り、引退後の価値を高めておくことも、現役選手の大切な仕事の1つになっているようですね。
村上宗隆選手が吉本興業になぜ所属したのか?選んだ理由は?
セカンドステージを考える前に、村上宗隆選手が吉本興業を選んだ理由について深掘りしていきましょう。
吉本興業は23日、ヤクルトの村上宗隆内野手(21)とマネジメント契約を結んだと発表した。今後、同社は村上が野球に集中できる環境づくりに協力するとともにオフのメディア出演、SNS発信などを全面サポートする。村上は同社を通じて「この度、吉本興業でマネジメント業務をサポートして頂けることになりました。これまで以上に野球に集中させていただき、メディアの方々に応援してもらえる選手に成長できるよう努力したいと思います」とコメントした。※2021年3月21日中日スポーツ出典
紙面の通り、村上宗隆選手は「これまで以上に野球に集中させていただき、メディアの方々に応援してもらえる選手に成長できるよう努力したい」と言っています。
村神様が吉本興業に所属した理由①
そうです。
本人が発表している通り、村上選手が事務所に所属した理由は、まずは『野球に集中する為』です。
人気選手となると、メディアの出演依頼もたくさん舞い込みますし、それを自分一人でやることは、野球の練習にも支障が出てきますよね。
一方で、「じゃあ、野球だけやっていればよいじゃん」と言われるとそうではないのです。
現役の頃にメディアに出て、知名度を上げておく事で現役を引退した後の仕事にもつながっていきます。
当然、現役時代は何よりも野球の事を優先しているのですが、オフの時期にはメディアの仕事をしたいと考える選手が一般的なお考えでしょう。
ちなみに、スポーツ選手が事務所に所属するようになった先駆けは、おそらくサッカーの武田修宏さんや、ヒデこと中田英寿さんの頃からだと思いますが、以降、事務所に所属するスポーツ選手が増えましたよね。
契約期間外において、球団は選手を縛ることができなくなりました。
プロ野球選手と球団の契約期間は、毎年2月1日から11月30日までです。
つまり12月と1月はオフシーズンなので、その間にCM等のメディア活動をする選手が多いですね。
村上宗隆選手は吉本興業に所属した翌年の12月に初CMで広瀬すずさんと息ピッタリなCMに出演していましたね♪
お正月の風物詩としてお馴染みのTVCM「お正月を写そう♪」シリーズの新CM「2023チェキ・村神様と初詣」篇を12/29(木)より全国で放映開始! https://t.co/2yPo3ukBNR
広瀬すずさんと横浜流星さん、村上宗隆選手が登場し、スマホプリンター”チェキ”「INSTAX SQUARE Link」の魅力を紹介します✨ pic.twitter.com/fZjwCqUL5T— 富士フイルム (@FujifilmJP_PR) December 26, 2022
以降、度々、テレビCMでかっこかわいい姿を披露している村上宗隆選手。
村上宗隆選手と共にドラフト1位で「高校ビッグ3」と呼ばれた安田尚憲選手が、CMに出演するようになった村上選手について「遠い存在になった」とユーモアいっぱいにお話ししていたこともありました(笑)
安田尚憲「(村上宗隆は)CMとか出てて一気に遠くなっちゃって気楽に連絡取れない。」#体育会TV #chibalotte pic.twitter.com/JqliK84ntQ
— 猫輔🎬 (@NekoSuke5_5) March 18, 2023
村上選手が吉本興業を選んだ理由その②
これは村上宗隆選手が公言している事ではなく私が思った事ですが、数あるマネジメント事務所の中から村上宗隆選手が吉本興業を選ばれた理由は、吉本がメジャーに強い事務所だからなのではないでしょうか。
村上宗隆選手は、2022年にメジャーについて、プロ野球選手の中でも権利を与えられる選手が少ない事から「そのステージに立ちたい」という思いがある事を明かしています。
さらに同年の11月に、日本記者クラブでの記者会見の際にもこのようにお話していました。
「もちろん(メジャーに)挑戦したい思いはある。何歳になるかは分からないが、まだ若いので早ければ早いほどいい。球団との話し合いになるが、行けるのであれば早く行きたい」
※日本経済新聞出典
吉本興業と契約した野球選手の中には、メジャーに行きたかったからと言う選手も実際いらっしゃるようです。
メジャーでプレーしたいと思っても、どう進めていいかわからない選手が多いと思いますが、吉本興業は、現地の有力エージェントであるクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)との間に太いパイプがあり、ノウハウを持っている事から、事務所が間に入ってくれると、海外の代理人とよりよい関係を構築することが出来る最大のメリットがあるようです。
エージェントによって、年俸や通訳、日本との往来など多くの条件面で選手に有利な契約を勝ち取れるかがかわってくるため、メジャー移籍は、どこのエージェントに交渉を頼むかが重要なポイントになります。
また、吉本興業は海外に駐在スタッフがいて、青木宣親選手の時は、住居や子供さんの学校探し、家族のサポートまでしてもらって野球に集中できる環境を作ってもらい助かったそうですよ。凄いですね!
青木宣親 選手
田沢純一 元選手
石井一久 元選手で現監督
斎藤隆 元選手
福留孝介 元選手
https://drafanclub.jp/category/yakult-swallows/
村上宗隆選手は吉本興業になぜ所属したのか理由は?スポーツ選手にメリットがたくさんあった まとめ
今回は、村上宗隆選手が吉本興業に所属している理由についてポイントの部分をご紹介しました。
スポーツ選手が、吉本興業に所属するメリットはたくさんあることがわかりましたね!
スポーツ枠での所属なので、村上宗隆選手が芸人みたいなことをすることはないですが、現役を引退後は、もしかしたらバラエティの出演枠も増えるかもしれませんね。
というのも、2018年に放送されたトーク番組「アメトーーク!」で、ロックユニット「B’z」が大好きな芸人たちが集う「B’z芸人」が放送された際、なぜか、芸人ではない石井一久さんが出演していたからです( ´艸`)
村上宗隆選手の様々な活躍がこれから楽しみですね。
アスリートヘッドラインはそんな村上選手の活躍を応援しています。